工夫と改善 挑戦
皆様はじめまして。私達の会社は「伝承ファーム」と言います。
個人や会社の発展・利益だけが真の目的ではなく,伝承ファームは,産地やその歴史を考え,次世代に引き継げる,引き継ぎたい農業を真の目的としています。
少し長いお話になりますが,農業の【現状】,また私達が今農業に携わることが出来てる【経緯】,「伝承ファーム」と言う社名をつけた【由来】など長い文章にはなりますがご興味のある方に読んでいただければ幸いです。
一般に中小零細企業の経営者の平均引退年齢は70歳と言われ,日本企業全体の1/3が後継者未定の状態にあるようです。
仮に現状放置とすると,廃業が急増し,2025年までに累計650万人の雇用,約22兆円のGDPが失われると言われています。
食の基本となる農業も後継者不足・人手不足というのは聞かれたことがあると思います。私達のホームグラウンドの瀬戸田でも70代で現役農家は普通,60代なら若いと言われています。
そんな中,私達は2020年に今の柑橘農業を事業承継しました。
今や全国区になったといってもいいくらい有名になった「瀬戸田レモン」。
第三者が事業を承継することは最近目にするようになってきましたが,農業ではまだ珍しい。
実際農業経験がない私達にとって農業は未知の世界ですが,それでも,競争力ある瀬戸田のレモンを作りたい,売りたいという今振り返ると恥ずかしいくらい単純な思いから始めた事業承継でした。
最初の畑は3.5反(約3,500㎡),そのうち1.5反(約1,500㎡)がレモンの畑でした。
今は20箇所以上,すべて合わせると3町(約30,000㎡)を超える大きさの畑で自然と格闘しています。
ただ,この畑の大きさはこの先もっと大きくなる可能性があります。
その理由は,担い手不足。
今の地元の農家さんたちの子供さんの多くは,瀬戸田を出ています。
残された親たちは瀬戸田で代々継がれてきた農地を守るべく,日々農業に勤しんでいます。
でも人間は歳を取るのであり,体のあちこちが痛くなり,生産する畑も年々減っていき,放棄された畑は山へ帰ります。
私達は瀬戸田出身ではありません。
外から見る瀬戸田は,ちょっと南国のイメージがあったり,やっぱりレモンが有名で,今や全国区…そんなイメージでしたし,似たようなイメージの方も多いのではないでしょうか?
しかし,瀬戸田で農業を始めてから私達が目の当たりにしたのは,そういうイメージとはまた違ったものでした。
80歳を超えても畑に出て農作業をしている方はたくさんいます。
長年農業に携わってきた人たちなので,知識や経験,技術は,それはもうすごいと思いますが,反面しんどくなったので畑を減らしたという話は,毎年どこかで聞きます。
今,現役で農業をしている生産者の方々やその先代の方々が瀬戸田のレモンを全国区にまで発展させ,レモンの一大産地としました。
私達も関わるお客様より「えっ?そのレモン瀬戸田?」と聞かれることがあります。
そんなときは,“瀬戸田の”レモンですと答えますが,たかが数年農業に携わってきただけで,誇らしげに“瀬戸田の”と答えられるのは,レモンの産地でレモンを栽培するチャンスを頂けたからで,いわゆる他所者の私達を一農家として迎えてくれた産地の懐の深さがあったから。
私達は産地の偉大さを知りました。
しかし,今,先人たちが築き上げた産地が,人の流出や現象により少しずつ減退傾向に向かうのではないかと考えています。
結局のところ,産地は自動的に発展するものではなくて,人の手により発展すると思うのです。
そのためには,まず今の農業を事業として継続させること。
そして,私達も歳を取るので,私達がおばあちゃんから事業承継したように,次の世代を育て引き継ぐこと。
つまり世代交代をしながら「伝承していく」と言う事。
これが産地を支える一農家としての責任ではないかと思います。
会社案内
会社名 合同会社 伝承ファーム
住所 広島県尾道市西御所14-15
園地 広島県尾道市瀬戸田町南地区(生口島)
設立 2023年1月
代表社員 山本邦人 藤田駿広
主たる事業 レモンをはじめとした柑橘の栽培から販売まで
e-mail denshowfarm@gmail.com
